戦争準備は未だ早い。 ― 2022年12月13日 12時12分46秒
ここ数日、岸田総理が防衛費の増額という事をいきなり言い出した。
そもそも、どこの国が日本に対して侵攻を計画していると岸田総理は考えているのか?
仮想敵国は何処なのか?
そして、何故、今いきなり防衛費の増額なのか?
そして財源は何故、増税なのか?
非常におかしな事だ。
財源を真剣に考えるならば、先ず、米軍に対する”思いやり予算”を国防費に回すことを考えるべきだ。
米軍の駐留費の75%も負担する愚かな国は日本だけだ。
防衛力を増加するなら、自国のみでの防衛力を増加するために、他国の駐留費を削減するべきだ。
アメリカは日本が有事になっても支援するかは、米国の議会次第なのだ。
アフガニスタンからの無責任な撤退を観れば判る通り、米国への駐留費は無駄金と考えるべき。
同盟国ならば、駐留費など無くても問題は無いはず。
もし、駐留費が無ければ駐留しないというならば、米軍は撤退して、その分を自衛隊の増強で賄えば良いだけの話しだ。
また、根本的な話しだが、岸田総理は反撃力の保持とか安全保障の方針転換などといい加減な事をしているが、憲法9条では、日本は軍備を持たない事になっている。
先ず、この憲法を変えることから始めなければおかしい。
自民党は戦前回帰思想の政党だ。
先の戦争の轍を踏もうとしている。
この自民党政権は憲法無視の無法者政権だと言っても過言では無い。
世の中の人々は、いきなり出てきた国防と増税という言葉に反応しているが、自民党政権に騙されてはいけない。
我我は未だ国防を含め、闘うことは許されては居ない。
国防は重要だが、焦って動くことは危険と考えなければいけない。
先ず、近隣諸国で何処の国が日本の安全を脅かしているのかを見極めなければならない。
そしてその危機の度合いがどの程度の逼迫感があるのかも、具体的な理由を示して国民に説明されなければならない。
もし、現状でかなりの緊迫感がある状態ならば、国民投票で憲法の改正を行うべきである。それから国防についての方針を変更するべきなのだと私は考える。
法治国家である以上、手続きが何よりも優先されるからだ。
よく、”そんな暇は無い”等と言う輩が居るが、そうした時間を得るために同盟国のアメリカがあるとも考えるべきだ。
我我が戦争を目にしているウクライナでさえ、最初の侵攻から8年の時間が経っている。
もし、ロシアが日本に侵攻するとしたら、もう行われているはずだ。
拙速な戦前回帰的な国防論の前に、日本国憲法を変えることで、世界に日本の姿勢を示さなければならない。
印象操作的な岸田総理や戦前回帰思想の集団である自民党のマッチポンプ的な論争で、本質を見誤ってはいけない。
国防は周辺国とのバランスの問題でも有る。
周辺国に脅威を与えるような国防の増強は、更に緊張を高めるだけだという。
最近の岸田首相の行動は、あまりにも調子に乗りすぎている。
ロシアのウクライナへの侵攻後、日本は当たり前のようにロシアと敵対する行動を取り過ぎている。
追い詰められた獣は何をするか判らないのだ。
日本はロシアと接している事を忘れて居るとしか思えない。
北方領土を含め、ロシアは何時でも日本にミサイルを簡単に打ち込める距離にあることを忘れている。
今の自民党政権は、ウクライナの政権と似ている。
実際に侵攻を受けてからでは、闘う以外に方法は無いが、侵攻されても居ない現状で、何を騒いでいるのかという事でもある。
国防費の増大や、その負担の為の増税など、全く現状では必要の無い問題だ。
先ずは、現状の把握である。
どこの国が日本の安全保障を脅かしているのか?
そしてその行動を抑止する方法は何か?
今こそ、その事を考えるべきなのだと思う。
戦争準備は未だ早い。
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